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フットサルの未来をつくる人たち

植松 晃都

[最年少Fリーガー]

フットサルの未来へ

高校1年でFリーグの最年少出場記録を塗り替えた植松晃都選手。
兄の背中を追ってボールを蹴り始めた少年が、
地元の期待を背負ってFリーグの舞台に挑む。

 ホンダカップ フットサルフェスタのU-15カテゴリー全国大会でヒールリフトでゴールを決め全国優勝に貢献し、新聞にも取り上げられた選手が高校生になって、一気にステップアップしFリーグへの階段を上り詰めた。昨年11月2日のエスポラーダ北海道vs湘南ベルマーレに試合出場し、Fリーグ最年少出場記録を更新した彼は、新たに大会が創設され活況を呈してきたU-18フットサルシーンでも期待を担い、注目を集める存在でもある。まだ初々しさの残る植松選手に、彼を育てた地元のフットサル施設「ZUCC FUTSAL BASE 大井」でインタビューした。

ーーまずはフットサルとの出会いを教えてください。

 4つ上の兄がロンドリーナでやっていて、ぼくも最初はフットサルから入って、1年後にサッカーも始めました。小学校の時はサッカーも好きでしたが、中学に入ってからはフットサルが楽しくなって高校に入る時にフットサルを選びました。

ーー昨年夏のU-18大会で見違えるようにフィジカルが強くなっていました。

 高校になってフィジカルを強くしなければということで、食事をしっかり取ることは意識しました。高校サッカー部との対戦ではテクニック、ボールタッチでは負けていないと思うのですが、フィジカルで負けることがあったので、フィジカルをしっかりさせないと思っています。

ーーFリーグに出場した感想は?

 目指していた場所だったのでうれしいという思いもありましたが、驚きの方が大きかったです。夏休みにベルマーレの練習に参加して、それからトップチームの練習に加えてもらうことができました。最初はパスも速くて戸惑いもありましたが、慣れてくるにしたがって、Fリーグのピッチに立ちたいと思うようになりました。攻撃の選手なので、ディフェンスが苦手なのが課題です。前を向いたら1対1で勝負するのが持ち味なので、攻撃面ではやれるかなと思っています。

ーーこれからの目標は?

 Fリーグでの出場時間を増やすこと、そしてゴールを決めることが当面の目標です。ベルマーレでは小野さんが何でもできるプレーヤーで目標にしています。試合に出るようになってサポーターの皆さんからも声をかけられるようになりました。今までは設営などでFリーグの試合会場にいましたが、逆に試合に出る側になったので、ロンドリーナの小・中学生のちょっとした目標になればいいかなと思っています。

P.S.T.C.LONDRINA監督 伊久間洋輔氏からひとこと

 地元出身の生え抜きの選手が活躍してくれるのは素直にうれしいです。身体の使い方がうまく、上手にボールの運べる選手で、その点が認められたのだと思います。Fリーグではもっと得点にからめるようになれば、出場機会も増えていくと思います。
 後輩の中学や小学生の選手にとっても希望になっているので、プレーだけではなく、人間的にも見られていることを意識してやってほしいですね。

プロフィール

うえまつ こうと 湘南ベルマーレフットサルクラブ所属。5歳からP.S.T.C. LONDRINAスクールに在籍し、湘南ベルマーレフットサルクラブの下部組織「P.S.T.C.LONDRINA」一筋で育った生え抜き選手。また、Fリーグ最年少登録選手(現高校1年生)であるとともに、フットサルクラブが活動地域としている神奈川県西湘地区2市8町出身の初のFリーガーだ。背番号6/ポジションALA/1998年1月18日生まれ/身長165cm/体重55kg/神奈川県出身